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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

c0007384_10503077.jpg『さくらん』を観てきました。
好みはすごく分かれると思うが、私はもう大好きだ!
着物がきれいで、映像がきれいで、出演している女子達がきれいで、音楽が椎名林檎ときたら、もうストーリーなんかなくても、ちょんまげの男子がかっこ悪くても、ゆ、許す!

先週、DVDで『SAYURI』をみて、もうそのバカバカしさ加減の影響で、『さくらん』の評価がアップした部分も否めないんだけどね。
ハリウッドよ、これでいいのか?
というか、映画ってほんとに監督のものなのだね。
SAYURIのメチャメチャな設定に、日本を代表する役者陣の渡辺謙・役所広司・桃井かおり・工藤夕貴がなにも言えなかったことに驚き。
もうこれはどこか存在しない空想の世界の物語であり、着物からインスピレーションを得た着物っぽい衣装なのだと思わないと、着物好きとしては観ていられなかったよ(T.T)

それに比べたら、ほんとに『さくらん』の着物は美しかった!
もちろん、この時代にゼブラ柄の帯とかどうよ?なのだが、美しいから許す!
色づかいといい、柄合わせといい、ほんとに美しかった。
それともこれを美しいと思うのは、日本人DNAのなせるワザで、アメリカ人から観たら、SAYURIの方が美しいと思うのかは謎だけど。

観に行く前に、他の人のプレビューを見ていたら
「ストーリーがなくてつまらない」
という書き込みが結構多かったのだけど、ほら私って、過去世、花魁だったことあるものだから(!?)、もう共感しまくって泣きました(映画館で泣いていたのは、多分、私くらいだと思うが)。
あのラストは、私的にはものすごいハッピーエンドで、女的束縛からの解放!!みたいな爽快感でした。

それにしても、菅野美穂は役者だね。
ドラマ『大奥』での着物姿も美しかったけど、花魁姿の菅野美穂の色っぽいこと!
女ってさ、若けりゃいいわけじゃないのよね(それには努力が必要だけど)。
あと、木村佳乃って、三井○友銀行のCMで「銀行だってすぐにお返事くれるのに!」なんて言ってる姿しか知らなかったが、えぐい大人の女を演じられる女優なんだねぇ。

知り合いの高校生女子が『さくらん』を観に行きたいと言っていたので、先に観た感想をメール。

たぶんあなたが観てもつまらないと思う
大人の女のロマンだから、お子ちゃまにはわかるまい
着物はきれいだったけど、エロシーンがあるから、彼氏と観に行っちゃダメだよ


こんな美しい映画、ガキに見せてやるもんか!
百万年早いわ!
女性の監督が撮っているせいか、セックスシーンが多い割りにげんなりしなかった。
見えそうで見えないように、綺麗に撮っていたしね。
だけど、セックスが楽しくない人は観に行かない方が賢明です。
そこに嫌悪感があると、きれいなものまでグロく見えるばかりなのでね。

ほんとの大人の女はさ、男で決まる人生なんかイヤじゃん。
いくらお侍が正妻にしてくれるとか言ってもさ、そんなのが幸せかよ?って、疑っちゃうような人生経験積んでるわけじゃん。
いくらお金や権力がある男だって、囲われるだけなら、ギヤマンの中の金魚となんら変わらないし。
別に江戸時代の遊郭の花魁じゃなくても、今の私たち女子だって、そう変わらない選択肢の中を生きているような気がする。
水から出たら生きてはいけないと知っていても、狭い金魚鉢から出てみたい。
『そんなことできやしないけどね・・・』
って、ため息ついてる女たちに、だからこの映画はロマンを与えてくれるのさ。


う〜ん、DVD買うかも。


「さくらん」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
by linket | 2007-03-15 10:48 | ●平成お着物デカダンス | Trackback(1) | Comments(4)

私に逢ひ度くば空を見よ

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生まれて初めて、日本一有名な桜の名所『千鳥ヶ淵の桜』を見ました。
いまさらだけど、こんなに桜がたくさん咲いているところを見たのは初めてで、苦手な人ごみを我慢しなくちゃいけないことを差っぴいても、死ぬ前に一度は見られてよかった!

いや、もちろん、まだまだ死にそうにはないのだけれどね。
一年のうちの短い桜の季節に、雨が降らず、気温がそこそこで、風もあまりなく、さらには体調のよい自分で桜花を愛でることができるのは、実はそうそうできることじゃないのだ。
忙しくしていると、あっという間に桜の時期は過ぎてしまうし、あちこちの名所をめぐりたくても、体は一つしかないんだもの。
ましてやそれが誰かと一緒に見ようということになると、双方またはみんなのタイミングが合うことは本当に難しい。
こんなすばらしい桜を、結局一人でみてしまったことが少し残念で、現場から友人に電話。
「今ねぇ、千鳥ヶ淵にいるんだよ!」
「ブログの写真、楽しみにしてるね。」
私のように、ここにいない誰かに見せたいのだろう、たくさんの人たちがカメラを花に向けて、その見事な一瞬の美しさを切り取っている。

メールなんか送れそうもない(失礼!)おじさんも、携帯を掲げている。
帰ったら奥さんや家族にみせたりするのかな?
奥さんは「まあ、きれいね」と、喜んでくれるだろうか?
(「のんきなもんね、私なんか一日立ちっぱなしのパートでクタクタよ。桜なんか見ている暇なんかありゃしない!」とか言いませんように)
おじさんは「今度一緒に行こうな」と、ちゃんと照れずに言えるだろうか?
(定年になったら妻を旅行に連れていってやろうなんていいわけで、奥さんと関わることを先のばしにしませんように)

『私に逢ひ度くば空を見よ』というのは、昭和19年に戦死した海軍少佐 篠崎眞一氏の妻への遺書の一節。
千鳥ヶ淵から足をのばした靖国神社の入り口に、『今月の遺書(3月)』として、紹介されていた。
もう逢えない人には逢いたくて仕方がないが、毎日逢える人とは喧嘩ばかりしてしまうのはなぜなんだろう?
せっかく縁あって夫婦となって、平和な時代を生きているのだから、仲良くするために努力しよう。
かっこいい遺書を残して死んでしまうより、一緒にいられるうちに桜を見よう。
今年の春が行ってしまわないうちに。


1:靖国神社の裏庭にある日本庭園  2:桜には静かな水面が似合います  3:個人的には桜は『幹』が好き
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by linket | 2006-03-28 16:37 | ●メメントモリ(死に支度) | Trackback | Comments(3)

この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため


by hami