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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

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c0007384_11305287.jpgトラックバックさせていただいたのは、パトリス・ジュリアンさんのRecycle ichigo jam

この時期恒例の、マーマレードジャムを作る。
市販のマーマレードジャムは好きじゃないけど、これはねぇ、ほんとにおいしいんだから!!

夏みかんの皮を薄く剥いて、ひたすら刻む。
包丁を使っていると、だんだん無心になって、最後には涙が出てくる。
別に悲しいとか、悔しいとかそんなんじゃなくて、ああ、私、疲れていたんだなぁと思う。
他人の想いとか、要求とかが、知らないうちに私をぼんやりとさせてしまう。
だけどそれは自分勝手な誰かのせいというわけでもなく、私自身に余裕がなかったということで。
だから、泣く。
くすんだ私を磨くように泣く。

刻んだ皮はまず塩でもんでしばらくおき、流水でザーザー洗う。
洗った皮にひたひたの水を加え沸騰したらザルに上げる×3回。
当たり前だが、煮るたびに皮の風味は落ちるので、苦みがお好きな方は一度でもよいかも。
私は苦いのが苦手なので、ひたすら煮る。
己の苦みも洗うように、3度煮る。

c0007384_11431957.jpg種が入ると苦くなるから、丁寧に取ってから果汁を搾る。
O型の私は『丁寧』が苦手。
でもひと手間を抜かなかったものは、やっぱり出来上がりの味が違うから、ここは辛抱、辛抱。
おおざっぱな私の密かな修行をするように、レトロな『ジュウーサー』(昔フリマで500円で購入)でジュウジュウ搾る。
ギュウギュウと言いたいところだが、『ジュウ』と果汁を搾ると、『サー』と下から出るから、『ジュウーサー』という名前をつけたんだってさ。
そのダサいシンプルさ故に、1953年発売以来のロングヒット商品。
今でも買えるこのジュウーサーは、新品だと8,400円也。

うっかり捨ててしまいそうなワタと絞りかすを量り、重量2倍の水を入れて、5分煮たら網でこし、ワタなどに含まれるペクチンを抽出する。
これがないとあのとろり感が出ない。
実と皮とワタと、なに一つ欠けてもマーマレードはできない。
このパーフェクト感は、マーマレード作りが好きなことの理由のひとつ。
なに一つ、無駄なことなどないんだよ!

刻まれた皮と、搾った果汁と、煮出したペクチンを鍋に入れ、砂糖を加える。
量は上記総量の同量〜半量くらいまで。
どうせすぐに食べてしまうので、私はいつも材料の1/2の低糖で。

あとはひたすら弱火で煮る。
アクを取るのは手間だけど、やっぱりきれいに仕上げたいから丁寧にアクを取る。
煮すぎて固いジャムになるのは悲しいから、何度も何度も煮詰まり加減を確認しながら味見。
ほろ苦いは春の味。
琥珀色のジャムがとろりと煮上がって、私の休日も終わる。
手間を惜しまず丁寧に、それが私の仮題なのだ。
by linket | 2006-04-22 10:47 | ●魔女修行 | Trackback(1) | Comments(0)

今年の夏はどれ着たい?

着物着てみたいなって思って、最初に手を出してみるのは『ゆかた』だと思う。
ゆかたなら襦袢とか帯枕とかいらないし、洗濯機で洗えるし、初心者でもなんとかなりそうだものね。
着物ブームで『まずはゆかたから』って人が多いのか、今年は3月から着物売り場にゆかたコーナーが出来ていた。
早いね。
さすがにまだ着る気にはならないけど、最近のはゆかたというよりも着物的な柄も多いし、半襟つけて足袋履いたら、結構着物っぽくみえたりするから、単着物代わりに着てみたいなと思う。

昨日は本屋さんに行ったら、オレンジページのムック本、『魅せられゆかたの本』を見つけた。
いや、実はあんまりにも表紙がジミなので、見過ごすつもりだったんだけどね。
ほかにある着物本は、ほとんど見たことがあるのばっかりだったので、しかたなく手に取ってパラパラとめくってみる。

な、なんですか? これは!!
柄がかわいすぎるんですが!!

表紙の地味さにそぐわぬモダンな柄のゆかた達。
大正ロマンの申し子、竹久夢二のテキスタイルデザイン復刻版なんかもあるじゃないですか!
もううっとりです。
さらに、全品通販で買えるって言うんですよ(以前、撫松庵ブランドのゆかた本を買ったことがあって、すんごいかわいかったんだけどお店に行ったら、本に載っていたのはもうほとんど売り切れだったという過去あり)。
お仕立て上がりの浴衣は20,790円というお手頃価格。
もしも自分で縫う気があるのなら、ゆかた材料キット(12,630円)なんてものも用意されているあたりがさすがオレンジページ。
生地だけでも買えるし、リバーシブル帯各種(7,140円)や、小物類の販売&作り方付きなど、至れり尽くせりで、♡をわしづかみされてしまいました。
とりあえず本買って帰ろ。

家に戻るとさっそく着物好きな娘ちゃんとと大騒ぎ。
「ねぇ、ねぇ、どれにする? これも素敵だけど、こっちもいいね。」
「これ似合うよね。洋服だったらこんな派手なの、絶対に選ばないのにね。」
「これはゆかたというより、生地買って帯にしたらどうかな? 裏が黒の。」
「うん、いい、いい!」
「竹久夢二も捨てがたいよね。」
「どうして表紙にこんな地味なゆかた持ってきちゃったんだろ?」
「そうだよね。夢二持ってきたらもっときっと売れるのに。」
「でもこの袖口と裾がミシンなのは許せない。」
「いや、安いからね。気になるなら自分で作ればいいのさ。」
「というか、この子供モデルかわいすぎ!!」
「このくらいのちっちゃい子供がいたら、この夢椿(赤)でゆかた縫ってあげるのになぁ。」
「どうして大人用は夢椿がピンクなんだろ? 赤がいい、赤がいい、赤がいい!」
というわけで、迷いに迷ってまだ決まっていません。
あまりに嬉しすぎて、夢にまでみてしまいましたわ。

竹久夢二テキスタイルのゆかたの人気投票こちらでやってます↓↓↓
今年の夏はどれ着たい?ゆかた投票箱はこちら(投票は平成18年5月16日10:00まで)
『魅せられゆかたの本』の立ち読みもできるようなので、興味ある方はのぞいてみてください。

やっぱり人気商品は売り切れになる?
早く決めなきゃ。
by linket | 2006-04-18 21:35 | ●平成お着物デカダンス | Trackback | Comments(2)
c0007384_8294758.jpg相手の気持ちとかまったく考えずになにをしてもいいとしたら、一度でいい、大正時代の金持ちの『旦那はん』になってみたい。
そして家長制度で男のいいなりになるよう仕込まれた柳腰の15、6歳の女子を妻にめとり、自分好みの着物を着させ、立ち居振る舞いのいちいちにも自分の理想を押し付け、家から一歩も出さずに寵愛するのだ。

客が来たときのみ、奥の座敷から出ることを許し、白魚のようなその手で茶を点てさせ、なまめかしいうなじをみせびらかしつつ、ボロの出ないうちにまた奥の間に引っ込めさせる。
「ハハハ、失敬。うちの細君はとてもナイーヴでね、君らのような蛮人と長くいると頭が痛くなるのだよ。」
とか、友人にのたまって、優越感を味わうのだ。

私が史実から推察したところでは、竹久夢二がやっていたことは限りなくこれに近いことなわけで(旦那はんというよりは『パパ』だけど)、今の時代で実行したら捕まるんじゃないかというような男のロマンを実行していたなんてうらやましい!(いや、それが幸せだったかどうかは別として)

はい、もちろんやってみたいけど、実行はしません。
相手にも気持ちがあって、誰だって誰かのいいなりになどなりたくないと知っているのでね。
しかーし、もちろん相手がその気だったら、話は別。
普段は洋服の好みが全然違って、娘に私好みの服を着てもらうことなどできないのだが、着物となると俄然求めるものが一致するので、気分はすっかり『プチ・大正の旦那はん』。

『ひさし髪』風にするのが一番大変だったぁ。
前髪カット禁止令を出して半年。
ディップでベタベタにした前髪に、芯になる擬似髪を入れて巻き巻きし、ピンで留めます。
着物が無難な色無地なので、通常の着付けより半襟を多くだし、帯揚げも柄入りにして、華やかな感じにしてみました。
そうです!
帯揚げはSAYURIちっくなキュプラうそつき半襦袢と共布です。
上の写真では使っていませんが、丸ぐけの帯締めも制作済み(下:写真参照)。
今回は、半襟と同柄の丸ぐけを使用しています。
c0007384_8343750.jpgc0007384_8345565.jpg『着物マナー110番』を自負するおば様とかいらっしゃったら、
「入学式というフォーマルな席で、柄半襟ですって!! それになんですか? そのレースの伊達襟みたいなものは!?」
と、チェックを入れられるところですね。
「す、すいません。一応、足袋は白足袋にしてみました。」
って、表向き恐縮しつつも、かわいけりゃいいんです!!
なんたって、マナーとか無視の旦那はんなんですから。
by linket | 2006-04-11 08:37 | ●平成お着物デカダンス | Trackback | Comments(6)
c0007384_21423086.jpg鬱って『心の風邪』とよく言われるけれど、私はその表現があまり好きではない。
『風邪』と言ってしまうと、早く風邪を治して、『元の健全な自分』に戻らなければならないという気がするからだ。
だって、完全に元のようになんてならないもん。
鬱を経験してから、前できていたことのいろいろ(満員電車に毎日乗って通勤したり、他人の罵声をなんでもなくやり過ごしたり、3つのことを同時進行したり、知らないところに電話したり等々)が努力してもできなくなった。
要領は悪いし、物忘れはひどいし、追いつめられるとパニックになるし、前の私だったら考えられないような失態をしでかす。

だからといって、今の私が前の私より総合的に劣っているわけではないし、むしろ私は鬱を経験して今のこの自分があることに感謝している。
自分でいうのもなんだが、今の自分は昔の自分より優しいし、穏やかで、いい意味でのあきらめもよく、肩肘張って人を蹴落とすことで自分を保っていたころより、ずっとずっとつきあいやすい愛すべき人間だ。
私の経験に照らして言うなら、鬱は『心の風邪』なんかじゃない、と断固として叫びたい。
だいたい、風邪という『誰でもなることだから怖がらなくていいよ』というオブラートで包んではいるが、『かからない方がいい』『治った方がいい』というニュアンスがその裏に含まれていることが私は気に入らないのだ。

 そんなもの、経験しないほうがいいに決まっている。
 ○○さんは、ストレスから鬱になっちゃって、自殺までしようとしたんだって。
 おお、怖い、怖い、私はそんな目に遭いたくないもんだわね。

まあ、世間一般の反応はそんなものだろうけどね。

私は、鬱って『自転車の補助輪が外れたとき』なんだと思っている。
ちょっとしたきっかけで、いままで使っていた補助輪が外れてしまった。
さっきまでのようにうまく自転車を操縦できない。
バランスを崩して転んで、怪我をしたりするかもしれない。
でもね、そんなに不安になることはないよ。
あなたはもっと早く、もっと遠くへ出かけてみたくなっただけなんだ。

Welcome to real world!!

鬱は、心の自立の第一歩なんだ。
鬱になったらしばらくはかなりきついけれど、前はできなかったことができるようになるきっかけなんだよ。
必ずあなたは、もっと広い世界を自由に走ることができるようになる。
だからうっかり外れた補助輪を、もう一回つけなくちゃなんて焦らなくていい。
もう二度とつけられない補助輪を抱いて、絶望の涙を流さなくってもいい。
涙を拭いて、補助輪なしの自転車に乗ることに挑戦してみよう。

さて、ここで実際の自転車に乗れるようになったときのことを思い出してほしい。
いきなり補助輪を外して一人で自転車に乗れるようになったという人は滅多にいないだろう。
最初はきっとだれかが、不安定な二輪車の荷台を支えて一緒に走ってくれたに違いない。

「うまい、うまい! そのまままっすぐこいで、こいで!」なんていう励ましと、
「大丈夫! ちゃんと支えているよ!」という少しの嘘と、
まあ、人によっては
「転んで泣いてないで、もう1回やってみなさい!!」なんてスパルタと、
とにかく、だれかの助けがあって、あなたは自転車に乗れるようになったはずだ。

まじめで、几帳面で、頼まれた仕事はきっちりやり、いやな顔をしたり、怒りを人にぶつけたりせず、熱心にだれかの相談にのるような・・・そんな人のほうが鬱になりやすい。
いままであなたは、一人でなんでもやってきて、どっちかというと人に頼ったりするのが苦手だったはずだ。
だけどね、今はだれかに荷台を支えてくれるように頼んでみよう。
きっとあなたの近くに、あなたの役に立ちたいと思っている人がいる。
そんな人が見つかりそうになかったら、専門家(精神科医やカウンセラー)に頼むのもいいだろう。
ネットで、同じような体験をした人たちと語り合うのも有効かもしれない。

ただし、一つだけ気をつけてほしいことがある。
それは、最終的な目標は『一人で補助輪なしの自転車に乗れるようになること』だということだ。
この目的をかなえるためには、いままで身近であなたを支えてきてくれた人は、適切な人材ではないかもしれないということも心にとめておくべきだ。

例えばいい例が、あなたのことを誰よりも大事にしてきてくれた『お母さん』という存在だ。
いままでお母さんは、どんなときもあなたを受け入れてくれた。
入試に失敗したときには、「大丈夫。来年がんばればいいじゃない。一年くらい、長い人生の中でなによ!」と不安を蹴散らしてくれた。
彼氏と喧嘩して泣きながら帰った夜には、そっとあたたかい飲み物を差し入れてくれて、しらんぷりをしつつも隣室で気づかってくれた。
そんないいお母さんは、正直、今回はあてにしないほうがいい。
不安定なあなたはお母さんのやさしさに甘えてしまうし、お母さんもあなたの傷ついた姿をみることにきっと耐えられないだろう。

あなたのことを心配してくれるお母さんほど、荷台をしっかり持っているくせに、こんな嘘をつくかもしれないのだ。
「すごいわ! 一人で乗れているじゃない。」
「本当!?」と、ふり向いて確認しようとすると、
「ふり向いちゃダメ!! お母さんがちゃんと見てるから大丈夫。あなたは前だけみていなさい。」
と、真実を隠すのだ。
よい子のあなたは、なんだかおかしいなと思いつつも、お母さんの言うことを信じて、前だけみてノロノロと自転車を走らせる。
その結果、あなたはなんだか思いっきり走れないし、お母さんはお母さんであなたの後ろを絶えずついて走らなければならなくなり、いつかはお母さんのほうが疲れて倒れてしまうだろう。

「お母さん、もう手を離して! 私は一人で乗りたいんだから。」
と、言えるまともさを、どうか忘れないでほしい。

もう一回言うよ。
鬱になったあなたは、自転車の補助輪をはずしたばっかりと同じなんだ。
誰かに手伝ってもらうことは必要かもしれないけれど、転んでもあきらめずに練習すれば、いつかスイスイ乗れるようになって、どこまでだっていけるようになる。
風が気持ちいいよ。
あなたがその風を感じたいと心から思うなら、きっと自由に乗れる日はくるさ。

Fight!!
by linket | 2006-04-05 10:07 | ●鬱は自立の第一歩 | Trackback | Comments(4)
c0007384_1171299.jpg昨日までの肌寒さと打って変わって、今日は最高のお花見日和!
例年ならここで、花見場所としてNo.1大好きな小石川植物園にLet's go!!!なのですが、なんの因果か私は銀座にいます。
義母と11時に待ち合わせの予定ですが、なんだか電車の乗り換えが悪かったそうで、かれこれ1時間の待ちぼうけ。
こんなうららかなよい天気。。。なぜ、『銀座でお買い物しましょう!』の義母の誘いを来週にできなかったか、自分の優柔不断さが悔やまれます。
私がいるのは、銀座和光前(写真参照)。
気取ってやがるので、中に入ったことはありませんが、以前、働いていた会社で会長様から『銀座の和光でバッグを買ってあげよう!』と言われたことなど思い出します。
いや、別にそれで愛人になれとかいうことではなく、その見返りは『死ぬほど働けよ』ということだと察しはついたので、丁重にお断りいたしましたが。

ところで、街ゆく人にぼんやり目をやっておりますと、思いの外、着物姿の方がいらっしゃいますのね。
それも昨日今日の付け焼き刃ではなくて、身のこなしがすっかり板についた年配の方が多いようです。
あるいは近くの歌舞伎座などで、催し物などあるのやもしれません。
若い方の着物姿もちらほら見られますが、やっぱりなんだかちぐはぐと申しましょうか、へっぽこな着姿なのが目立ちます。
まあ、それも若いから許されることでしょうが、私のように中途半端に年を重ねてしまった者としましては、こんな玄人集団がうようよいらっしゃる銀座に着物で来るのはやめときましょうと密かに心する次第です。

ようやく義母と会えた時間はもう昼どき。
まずはお食事と相成りました。
特に目指すお店はありませんが、義母はたまの外食をとても楽しみにしているので、やはりここは私の好きなラーメンと言うわけにもいかず、とりあえず『銀座・ハゲ天』で、ランチをいただきます。
どうでもいいことですが、ここの屋号は『株式会社 渡辺ハゲ天』ということに気づいた私。
はい、もちろん天ぷらおいしかったです。
義母はお歳の割にはなんでも食べるので気が楽ですが、味へのこだわりよりも「銀座の有名店でランチ」なセッティングを単純に喜んでくれるので、お一人様2,000円の出費もここは致し方ないというところでしょうか?

c0007384_1175620.jpgさておなかもいっぱいになり、この通りをブラブラしておりますと『銀座・香十』発見しました。
ここの防虫香『薫衣香(衣装用)』を20数年使いつづけているので、いつもは銀座コア4Fにある本店まで行っていたのですが、ここにあるならちょっと近いし便利かも。
防虫剤の匂いが嫌いな方は、薫衣香をお試しくださいませ。
白檀を基本としたお香のような香りで、大事なお着物を虫食いから守ります。
ただし、私自身は匂いに慣れてしまったので、『よい香り』なのですが、うっかりするとすれ違いざまに『なんか、線香臭くない?』などと言われて、ギクッとすることもありますので、着用する前にはお気をつけあそばせ。
アタクシは、前日に着物をハンガーに掛けて、空気清浄機で匂いをとっておきますのよ。
なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとしですから、香りなどもフワッとただようくらいがよいんじゃござんせんこと?

そこから少し歩きますと、『リサイクルきものショップ・たんす屋』があります。
着物屋さんというのは、新品・リサイクルに限らず、やっぱり敷居が高いものですね。
リサイクルと言えどもよいものは気軽にお財布からお金を出せる金額じゃないし、着物に対して自分があまり知識がないということも腰が引ける一因。
さらに小娘時代に何10万円もする振り袖セットや小紋などをローンで買わされた身としては、いやなトラウマが再現されるわけです。
それでも着物の魔力に吸い寄せられる女二人。
きれいな着物のディスプレイに誘われて、「お義母さん、入ってみますか?」と、こじんまりした店内へ。
さっそく目についた江戸小紋のすばらしく粋なこと!
たんす屋さんは他にも店舗が多いので、他店をのぞいたことがありますが、さすが銀座の品揃えは違いますね。
「この小紋なら、訪問着として着られますよ。」
チラッとめくったお値段は71,400也。
確かに安い。
「1桁違うわね」と着物好きな義母の目も光ります。
着物のすばらしさに見惚れる二人に、「娘さんですか?」と、店員さん。
すかさず、「いえ、嫁です!」と牽制しておいたのに、店員が私に向かってアプローチを開始。
「なで肩だし、お似合いになるでしょうねぇ。」って、今日は私はホストなのよ!
接客業なら、即座にそんなこと気がつけや、オリャあ!
いますぐ姑に似合いそうなもの、広げんかい! コラッあ!

あら、ホホホ、失礼。つい、本音が・・・。
これ以上滞在すると、きっとどちらかが魔力に負けてしまいますから、そろそろ退散いたしましょうよ、お義母様。
お義母様ったら! お気を確かに! 今日は、着物を買いに来たのではなくってよ!!
「また、ゆっくり寄せていただきます!」と、その場の空気を切り裂くひと言を残して、撤退。

フーッ・・・。
危なかった・・・、でも今度一人で来ようっと。

その後は中央通りに出て、松屋、三越、松坂屋とデパート巡り。
松坂屋の催し物会場で義母が素敵な春用ジャケットをお買いあげになるころには、すっかり春の陽差しも傾いていましたとさ。
めでたし、めでたし。

※タイトルの『キモラー』とは、
 1. 2ちゃんねらーのこと。キモイから
 2. 着物を着る人
ここではもちろん2.の意味で使用しておりますが、もう少し素敵なネーミングないんでしょうか?
by linket | 2006-04-01 11:13 | ●平成お着物デカダンス | Trackback | Comments(0)

この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため


by hami