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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

『人は最期に何処に還るのだろう。』〜風のガーデン〜

c0007384_11214174.jpg最近は、あんまり真剣にドラマを見ることはないのだけど、フジテレビの『風のガーデン』は珍しく録画してみている。
表題の『人は最期に何処に還るのだろう。』は、番組のテーマメッセージ。

脚本の倉本聰さんが好きだったこともあるが、先日71歳で亡くなった緒形拳さんを見たいからだ。
緒形さんって、父に雰囲気が似ているのだ。
父が亡くなったのが、72歳になってすぐだったので、特にその最期の姿が重なって泣いてしまう。

父が亡くなる数ヶ月前の夏。
それは私が高校2年の夏で、それまで病気がちで入院ばかりしていた父が、いっとき、ものすごく元気になって、バイトに行く私を車で送ってくれたりした。
あのときの笑顔の向こうに後光のように輝く光(実際に見えて光っていたわけではないけれど、そういう明るい何かが父を包んでいた)を、今でもハッキリと思い出すことができる。
ひとの最期が、あんな風に明るく温かい光に包まれていくのなら、死ぬのも悪くないのかもしれないという想いは、あのときの父が教えてくれた。
もちろん、それから長く生きているうちに、そういう風に死んでいく人ばかりではないことも知ったけど、私にとって『死』というのは、避けて通りたくなるほど怖くて嫌なものではない。

役柄のためもあるかもしれないけれど、画面で見る緒形拳さんからも、そんなものが伝わってくる。
見た目はかなり痩せて、痛々しくさえあるけれど、滅びゆく肉体の奥から、輝きを増していく魂が美しくて、ただ泣ける。
ストーリーなんかどうでもよくて、緒形拳さんが黙って立っている映像の神々しさが見たくて、毎週見ている。

緒形拳さんの臨終のことが、美談みたいに伝えられて、「自分もああいう風に死にたい」とあちこちで聞いたり、読んだりしたけど、ああいう風に死ぬには、まず、ああいう風に生きなければ、最後の最後の仕上げの段になって、ああいう風に出来るはずがない。

『ああいう風』とは、どういう風?と言えば、自分を生きることだろう。
他の誰でもない自分の人生を丁寧に積み重ねていくこと。

なにもそれは大げさなことではなくて、冷凍庫に牛肉を発見して、おお、そうだ、今日はビーフシチューを作っちゃおう!
みたいなことなんだけどね。

倉本さんはドラマの結末をどんなふうにするのかな?
個人的な希望を言えば、若い人や純粋な人に頼りまくった上で、傍若無人な大人が改心する、なんて都合のいい結末ではありませんように。
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Commented by okimuff at 2008-10-19 00:09 x
私も緒形拳さんの大ファンです。「風のガーデン」第一回見そびれました。息子さんも共演しているのですね。これから大切に観ていきたいですね。
Commented by linket at 2008-10-19 16:58
◆okimuff様、コメありがとうございます。

>息子さんも共演しているのですね。

えっ?そうなのですか?知りませんでした。
最近の倉本さんのドラマはあんまり好きじゃないんです、実は。
なんか変わらなすぎて、腹が立つくらい。
だからこそ、どう最後を持って行くのか興味もあるんですが。
ガッカリさせんなよな!!って、一人で勝手に戦闘モード!?
by linket | 2008-10-17 11:25 | ●メメントモリ(死に支度) | Trackback | Comments(2)

この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため


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