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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

遠い昔の水没の記憶

きれいな水に沈んでゆく自分が、太陽の光にゆらめく水面を見ている、という記憶がある。
小さいころにプールか池に落ちたのだと思っていたのだが、家族に聞いたところ、そんな事実はないのだそうだ。
強いて言うなら赤ん坊のときに、母が沐浴中に居眠りをしたことがあったそうで、そうか、あの水面の記憶は、お風呂で落とされたときの強烈なショックとして脳裏に焼きついたのだろうと思っていた。

水と言えば、2000年にNHKスペシャルで放送された『地下大水脈に挑む』という番組が、ものすごく好きだった。
気持ちが乱れてとりとめがなくなってしまったときなどに見返すと、なぜか心が落ちつくので、永久保存版ビデオにしてある。

アメリカのフロリダあたりには、地下水脈が多い。
地下水脈というと、岩盤の間をチョロチョロ流れるというイメージだが、このあたりの地盤は石灰岩が多く、長い間の浸食でできた隙間を縫って、地下にとうとうと流れる川が広がっている。
地下水脈は枝分かれし、ときには行き止まり、ときには泉となって地表に表れたりしながらフロリダの海へ流れ込んでいる。
その広大な流れの全貌を調査しているダイバー達のドキュメンタリーなのだ。
真っ暗闇の中、道なき道を行くダイバー達は、命がけでその調査に臨む。
新しい水脈を探し、地図を作るためだ。
単なる冒険というだけでなく、上流の水質汚染が下流にも影響を及ぼすという証拠を得るためにも、彼らの活動は重要な意味を持っている。

まあ、そんな道義はともかく、私はこの映像に魅了された。
澄んだ水の中には、ダイバー達の立てる音以外はなにも聞こえず、狭い土管の中のような水脈をゆっくりと進む。
ときたまその先に、ケイブと呼ばれる大きな洞窟が姿を現す。
鍾乳石が削られた神秘的なその空間は、ゆっくりと流れる水に満たされ、上も下もない神秘の世界だ。

そしてつい昨日のこと。
やはりNHKの地球ドラマチック『探検!マヤ文明の地下洞くつ』という番組で、マヤ文明の栄えたユカタン半島にも、同じような地下水脈が流れていることを知った。。
古代マヤ文明では、セノーテと呼ばれる泉を地下世界(神の世界)の入り口として大切にし、みつぎ物や、ときには生け贄をその泉に沈めたのだそうだ。

そうか!
もしも生まれ変わりがあるのなら、私はマヤ文明に生きていたことがあるんだ!
そしてきっと、この泉に、生け贄としてその身を奉げたのであろう。
それは小学校のころに秋吉台(鍾乳洞がある)に行ってみたかった私や、中学校のころにマヤ文明に傾倒した私にとって、やっとつながった記憶の糸だった。

静かな気持ちで、水に沈んでいく私は、決して苦しんではいなかった。
神の国に行けることを喜んでおり、美しい日の光のゆらめきは、生の世界への唯一の名残惜しさだったような気がする。
泉の底に肉体を沈めた私は、魂だけになって地下水脈をくだり、地下世界へ入っていったことだろう。

あなたは広い世界の中で、どこの国が好きですか?
わけもわからず気になりますか?
もしかしたら、あなたは遠い昔に、かの地に生きていたのかもしれませんね。
by linket | 2005-12-15 12:57 | ●平熱スピリチュアル

この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため


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