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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

だからダメなんだ!

<食生活>満腹はがん招く? 緑茶・キャベツはよい効果
昭和ひとけた生まれの母は、腹一杯食べる人が好き。
とにかく母が用意したご飯をモリモリ食べて、「うまい!うまい!」と言ってくれる人がいると母の機嫌はすこぶるいい。
お客さんが来ると、相手の腹具合など考えずに、
「もっと食べろ、もっと食べろ」
とけしかける。
まあ、母に限ったことではないのかもしれない。
腹一杯食べさせることは最高のもてなしであり、出された方は残さず食べることが礼儀であるとされるのだから。

夏に実家に帰ったときのことである。
母が朝食用のご飯をてんこ盛りに盛りつけて、食卓に運んできた。
私が普段食べる量の倍は入っている。
私よりご飯を食べない娘に「ご飯多い?」と聞く。
当然「多い」という返事。
ちなみに、ご飯のとなりの椀には、夕べの残りのうどんを煮込んだものが添えられているのだ。
いつもはパン食である私と娘には、かなり重量級な朝食である。
私は娘と私の茶碗を持ち、「多いから減らすね」と言って台所に立った。
背中から母の
「だからダメなんだ!」
という裁定が大声で下される。
「うちの子ども達のどこがどうダメなんですか?」
と、ついムキになる私。
「若いのに、それしか食べないなんて……。見てみろ! 私なんか70歳超えたってまだこんなにたくさん食べるんだ。」

ハァ・・・・
確かにそのお歳で病気一つせず、元気でいられることは本当に尊敬しております。
確かに私はあなたほどの強靱な身体も心もなく、鬱になって死にそうな目にも遭いました。

だからって、娘は別にダイエットしてガリガリに痩せているわけでもなく、病気もせずに皆勤賞で学校に通っているんだよ。
なにがどうダメだって言うのさ!
だいたい、あなたが私の娘ぐらいの年頃には、戦中戦後で、腹一杯食えなかったわけでしょ?
それでこんなに今元気にしてるんだから、そんなに食わなくってもいいっていうことじゃないの?

と、口に出したら喧嘩になりそうなことを飲み込みながら、黙ってご飯を減らす。
この場合の目的は、母との意見の違いを埋めるべく不毛な言い争いをすることではなく、食べられないご飯の無駄を減らすことにあるのだ、と自らに言い聞かせつつ。

もういい加減止めようよ、腹一杯食べるのが幸せなんだっていう思いこみ。
あっ、食べたい人が食べるのはいいんだけどね、食べたくない人に強制しないでほしい。
実家に行くと、必ず太って便秘になって、体調が悪くなる。
これのどこが健康的なんだ!
人それぞれの食生活があっていいじゃないか。
成人の必要カロリーは一日○○○カロリーとか、一日に30種類の以上の食品を摂りましょうとか、本当に必要なんだろうか?

牛乳はガンにならないって、毎日牛乳飲んでいた叔父は、胃ガンで亡くなった(もしかして、満腹になるまで牛乳を飲み続けてしまったのか!?)。
肺炎で死んだ父の肺は相当炎症がひどく、「普通だったらこんなに生きていられるはずがない」という貴重なサンプルとして、肺の組織を病院に保管された。
人が生きていくということはきっといろいろ複雑なメカニズムが働いているのだ。
あんまり考えすぎると病気になりそうなので、私は食べたいものを食べたいだけ食べて、つつましく生きていければそれでいいと思っている。
by linket | 2005-09-04 13:49 | ●母と仲良くしたいけど

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by hami