Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

息子はこの質問に『包丁屋さん』と答える少数派だった。

<希望職業>男児の首位、3年ぶりに「野球選手」 第一生命
幼稚園の頃、息子は「大きくなったら包丁屋さんになる」と言い続けていた。
なぜに包丁屋さん?
ちなみに包丁屋さんというのは『包丁を売る人』ではなくて、『包丁を作る人』なのだそうだ。
そんなに興味があるならと、一度、近所のデパートでやっていた江戸職人展に連れて行ったことがある。
ところが息子は、1ブースにこじんまりと座って包丁を研ぎ、ニコニコお客様に包丁を勧める職人さんの姿をみて、
「これじゃない。帰る!」
とのたまった。
いったい彼は、見たこともない包丁屋さんに、どんな夢を描いていたのだろうか?

そういえば、我が娘は小学校のとき、大きくなったら『鳥になりたい』と書いたことがあった。
担任の先生からは
「こういうことを言うお子さんは、心に鬱屈したものを抱えているんです」
と言われ、母親失格の烙印を押された気分だった。
今思えば、
「姿勢が悪いと背骨が曲がって、背中に鉄の棒を入れなきゃならなくなるんだよ。
だけどそれが錆びてくるから何度も手術して入れ直さなくちゃいけないんだ。」
などと大嘘こいて、猫背気味の娘を恐怖のどん底に陥れた先生の方に問題ありじゃんと思えるのだが、あのころは若い母だったこともあって、相当悩んでしまった。

いずれにしても、こういうアンケートって、意味あんのかな?
卒園、進級、卒業などのたびに、お約束のように書かされる『将来の夢』。
で、将来有名になったり、事件を起こしたりすると、またまたお約束のように卒業文集に書かされた『将来の夢』が直筆でテレビに登場する。
イチローのように、子どものころから将来の夢に向かってまっしぐら進める人間なんて、本当にひとにぎりしかいないはずだ。
子どもなんてのんびり大きくなればいい。
寄り道して、失敗して、それでも自分の足で歩いていけるって自信さえ持てればいい。

だいたい子どもって、大人の無意識の期待に応えようとするでしょ。
おじいちゃんに
「大きくなったらなにになりたいんだ? ん?」
と聞かれて、
マジレンジャー
と答えたときの大人の反応と
「学者さん」
と答えたときのそれを、子どもはちゃんと受け取っている。
だからこんなつまんないアンケートの結果が出てくるんだよ、まったく。

まあ、『大きくなったら兵隊さんになる!』なんて世相でないだけでも、ありがたいと思っておこう。
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by linket | 2005-05-05 09:57 | ●楽しい我が家

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by hami