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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

死ぬ直前になってなんとかしようとしても多分もう遅いから_c0007384_10165455.jpg以前、記事にしたフジテレビの倉本聰ドラマ『風のガーデン』が、いよいよ佳境。
ほぼ予想通りの展開になってきたので、毎週、テレビに向かって唸っている。
こんな簡単なわけねーーだろ!って。

もしも、自分の余命があと半年だと宣告されらどうするか?
そんなもん思い知らされたら、人って、もっと怒ったり、絶望したり、グチャグチャになるはずなのだ。
風のガーデンの主人公のように、女好きで好き勝手やって、妻が夫の不倫を苦に自殺したその瞬間も愛人といちゃついていたことでまじめな親父から絶縁され、子供とも引き離されていた中年男が、こうもあっさり簡単に、「私の人生は罪深く、残りの半年でなんとかみんなに償いをして、きれいな心で死にたいものだ」的な展開が、簡単すぎて、むなしくさえある。
主人公の余命を知ったまわりの人たちも、手のひら返して優しくなって、彼の罪を許そうとするのだ。
なんというイリュージョンであろうか!(まっ、ドラマだからね)

私がもしこいつの子供だったら、そんな簡単に許してやれないね。
「父さんが悪かった」って言われて「そんなことない」なんて言えないね。
「そうだ、あんたのせいで、心優しい母さんは死んだんだ。私たちだって、親のいない人生を歩まされてどんなに大変だったか!」と、罵声の百や二百を浴びせつつ、「そんな簡単に許されると思うなよ。死んでも許してやらないから!」とか言うに違いない。
そして、こういう反応に相手はきっと「なんだ、俺はもうすぐ死ぬんだぞ。許してくれないなんてなんてひどいヤツなんだ!」とか反撃してくるに違いない。
「もうすぐ死ぬ」は免罪符かよ!
悪いことをしたと思うなら、こちらの怒りも全部引き受けてから死にやがれ。
そういうことをすっ飛ばして、都合よく、きれいにかっこよくなんか死ねないのだよ。

一人でのたれ死ね!
そうやって生きて来たのだから。

ただ、世の中にはこんな男でもきっと愛してくれる人がいて、そんな風に生きてきたことを『反省するなら許してあげる』というのではなくて、『そんなもの丸ごと全部受け入れて赦せるよ』という人がいるのではないかというファンタジーなら、私は信じているのよね。
# by linket | 2008-12-05 10:37 | ●メメントモリ(死に支度)

夢_c0007384_11411340.jpg

小さな女の子が鍵をくれた
その鍵で開けたのは、薄紫のきれいな球
中から出てきたのは、この花の色みたいなきれいな光

# by linket | 2008-12-03 11:41 | ●平熱スピリチュアル
黒留め袖をネットでレンタルの顛末記_c0007384_12384882.jpg大安吉日の日曜日、甥っ子の結婚式に参列して参りましたわ。
写真は、アタクシの母と三姉妹の黒留軍団。
四人が揃って黒留を着ることなど滅多にないので、記念写真を撮りましたの。

黒留着ると、間違いなく老けて見えますわね。
ただ、美人度がupすることも間違いないので、やっぱり黒留着てよかったわねぇ、とニッコリ微笑む四人でありんす。

さて、この黒留ですが、貸衣装屋に下見に行くのが面倒になったアタクシ、結局、楽天に着物関連のお店を出している『きものワールド』さんで、レンタルをしました。
黒留袖の他に、帯・襦袢・帯締め・帯揚げ・扇子・草履・バッグまで全部セットでお値段なんと!

13,000円(税込・送料込)!!(2008年11月現在)

黒留袖レンタルの相場は、30,000〜50,000円くらいと言えば、そのお安さがわかっていただけると思いますけれど、これはもう「どんなもんでも諦めませう」的なお値段です。
着物にうるさいアタクシ、いくら安いとはいえ、通常なら素通りするのですが、きものワールドさんに決めたわけは、着物の下見ができるという親切なシステムがあったからですの。

ネットの写真から、自分の好みのものを1点、次点を2点、メールします。
きものワールドさんが、まずその着物3点を、下見に送ってくれるのです(ただし、次点の着物はそのときのレンタル状況によって、別のものになる場合もあり)。
このときの送料も無料で、下見の着物をこちらから送る時の着払い伝票付。
もし、下見で気に入らなければ、キャンセルしても一切お金がかからないという太っ腹ぶり。

黒留め袖をネットでレンタルの顛末記_c0007384_12404664.jpgキャンセルしてもいいならというダメ元で、送っていただいた着物がこちらの3点。
どれも正絹で、安普請な感じもなく、生地も仕立てもよいものでしたので、ダメ元気分だったアタクシ、驚きましたわ。
そして、写真で見たときは、向かって左のお着物が第一希望だったんですけれども、実際に自分に当ててみたら、柄が少なくて地味地味ですの。
もし下見をせずにこれに決めていたら、末っ子のアタクシの着物が一番地味ということになりかねない事態でしたので、やっぱり下見してよかったです。
ちなみに、下見で送られてくるのは、着物のみ。
帯は着物に合わせて、きものワールドさんがセレクトして送ってくださるそうですのよ。

黒留め袖をネットでレンタルの顛末記_c0007384_12411113.jpg柄が斬新で、ものすごく気に入ったんですけれど、今回は見送りさせていただいた一品。
あと20年くらいしたら、もう一度着てみたいくらい好きですわ。

黒留め袖をネットでレンタルの顛末記_c0007384_12412483.jpgアタクシがお借りした着物の刺繍部分のズーム。
お値段がお値段だったので期待薄だったわりに、刺繍も豪華で、染めも雑な感じがなく、とてもよいお着物でした。

さて、下見のお着物三点は一度送り返しまして、結婚式の3日ほど前に、着物に帯、その他を含めた一式が改めて送られて参りました。
(お急ぎの方や、下見はいいわ、という方は、下見なしで発送もしてもらえます。1,000円引き)
お茶をやっている長姉に手伝ってもらって自分で着付けるつもりでしたので、予行練習しておこうと思うも、連日の残業続きでそれも叶わず、まっ、なんとかなるでしょ!とばかりに、前日の深夜を迎えたわけです。

荷造りをしながら、ふと襦袢を見ると、きれいにお洗濯はされているものの、半襟がちょっとくたびれた感じ・・・。
いえ、半襟なんて、襟元にチラリとのぞかせるだけのもの、そんなところまで、誰も見ちゃいません。
でも! 気になるわけです、アタクシは。
一晩悩んだあげく、当日の10時を待って、近所の呉服屋さんに走りましたわ!
それも駅前の呉服屋さんは一ヶ月前に閉店しており、少し遠くの呉服屋さんまでダッシュで行き、白半襟買って家に戻ると、急いで真新しい半襟をチクチク縫いつけて、11時10分に、大荷物を持って駅に向かいましたの。

大荷物になったのは、もう一つワケがありましてね。
きものワールドさんがセレクトして送って下さった帯が、ちょっとアタクシには地味だったのですわ。
ですから、着物に詳しい長姉に相談しようと、我が家にあった一番派手目の金色の帯(おそらく母が訪問着用に買ってくれた鳳凰柄)もバッグに詰め込んだのです。
結婚式場まで1時間40分の電車の旅。
乗り換えも2回あったので、袋帯2本はさすがに重うございましたが。。。

結婚式場の更衣室で、なんとか黒留を着付けたころに、長姉がやってまいりました。
「どっちの帯がいいかしら?」
「こっちの金の方がいいでしょう!」
ということで、自前の金帯に決定。
さすがに二重太鼓を一人で着付けるのは慣れていないので、長姉がいて感謝ですわ。

「それにしても13,000円って、安いわねぇ!」
と、割としっかりした貸衣装屋さんで35,000円の黒留を借りた長姉が驚きの声。
着物好きな母のDNAをまったく受け継がなかった次姉は、お姑さんの黒留一式を借りて着たので、私のネットでレンタル顛末記を聞いて
「畳んだり送り返したり、面倒くさい」と、ひと言。
確かに、着物に慣れていないと、下見の着物三枚を、広げて畳んだりするのも一苦労なのかもしれませんわね。
でも、自前の着物だってクリーニングに出したりしなきゃいけないわけです。
このお値段で借りられるなら、保管の手間暇を考えても本当にお得だと思いましたわ。

正直に書いておくと、草履とバッグは例えて言うならダ●エー的なものでした。
でも、バッグは洋服用のフォーマルなものでOKです(というか、ほとんど使いません)し、草履は、金糸銀糸の入ったちょっと踵の高いものであれば、普通の人はそこまで目がいってませんからね、このお値段だから、このくらいは大目にみてあげたいところです。

というわけで、『きものワールド』さんのレンタル着物まとめ
 ・信じられないくらい安いけど、着物はよいものです
 ・着物は3点下見ができます
 ・下見が一回なら、下見の送料も無料です
 ・下見で気に入らなければ、キャンセルは無料です
 ・黒留袖・帯・襦袢・帯締め・帯揚げ・扇子・草履・バッグがセットです
 ・自分で用意するのは、下着・足袋・着付け用の小物類だけです
 ・半襟やバッグ・草履にこだわる方は、ご自分で用意しませう
 ・面倒臭がりの方にはお勧め致しません。お近くの貸衣装屋さんにすべてまかせませう。


以上、もし次回黒留袖を着る機会があったなら、また利用させていただきたいと思っておりますこと、申し添えまして、『黒留め袖をネットでレンタルの顛末記』のご報告とさせていただきます。
# by linket | 2008-11-24 12:43 | ●平成お着物デカダンス
よしもとばなな『彼女について』_c0007384_15511150.jpgよしもとばななさんの最新書き下ろし小説『彼女について 』を、出勤途中の電車の中で読み終わった。
昨日、本屋で立ち読みを始めて、20Pくらい読んだら、「ああ、もうこれは観念して買おう」と思った一冊。
間違いなく、私の中の殿堂入りとなる一冊になった。

昨日は、珍しく仕事が早く終わったので、家に帰って小一時間台所に立ち、家族のために夕食を作る。
たいしたものじゃないけど、ポトフと、cook doのチンジャオロースと、かぼちゃの煮物。
息子は帰りが遅かったので、夫と娘と三人で先に食べた。
食べ終わりそうな頃に、息子からメール。

「今となりの駅。熊本(仮名)がお邪魔する」

熊本君というのは、同じサークルの同級生。
一人暮らしだから夕飯(というか野菜!)を食べさせねばと、おせっかいおばさんのスイッチが入った私は、冷凍のご飯を解凍し、冷凍ギョーザを焼いて、キンピラをつくり、ブロッコリーまで茹でて食卓に並べた。
田舎の、お客さんがやたらくる家に育ったので、人がフラリとやってくることに違和感がない。
家族の日常に他人が入ってくることの新鮮さにワクワクする。
もちろん、いつもの自分のテリトリーに他人が入ってくることの面倒くささはあるんだけど、そんなに嫌いじゃない。

そういう土台を作ってくれた家族というか、私の育った家族だけじゃなくて、近所のおばちゃんやおじちゃんや、兄弟のように育った友達のありがたさを、この本を読んで改めて思い出した。
みんな、いいことばっかりの人生じゃなかったのに、辛いこと、嫌なこと、いっぱいあったのに、よき人であろうと一生懸命生きていた。
そういうことを、小さいころからつぶさにみてきた私の土台は大丈夫だ、と思って泣けてくる。
そして私は今でも自分の土台を作り続け、その土台を土台に、子供たちが自分の土台を形成していく。

私の思いが、私の人生を創っている。
思いは移ろいやすいものだ。
意識しなければ、感情的なその場限りのものだ。
すべてははかない夢みたいなものが思いだからこそ、その中から自分が選りすぐったことを形にしていくこと、それが表現するってことだし、反応ではなく、表現できることが、生きることの醍醐味なんだと思う。

例えば、子供に絵を描かせたりすると、びっくりするくらいいい絵を描くことがある。
別に技術が優れているわけじゃないのに、きれいでエネルギーに溢れている表現。
それは、生きることで体験せざるを得ないゴチャゴチャとしたものを、まだ子供は知らない(あるいは知らされないように守られている)からなのだと思う。
大人につれて、そのゴチャゴチャのものにまみれるにしたがって、子供の頃のような純粋な絵は描けなくなってしまう。
反応的な生き方だけしていたら、現代のこの世界に、救いはない。

でも、本当は私はなんでもできるのだ。
強い思いを結晶化させて、子供のように偶然にではなくて、自分の思いを表現することができるのだ。
こんなどうしようもない世の中でも、幸せに咲くことはできるのだ。
# by linket | 2008-11-21 11:48 | ●メメントモリ(死に支度)
あすかさんの泣きにお応えして、高橋大輔君のショートプログラム探してきました。
夏のドリームオンアイスという番組でお披露目されたものなので、シーズンはもう少しグレードを上げてくると思いますが。
今年はモロゾフコーチを離れて、自分で滑るんだ!という気迫が感じられます。
ご堪能ください。


# by linket | 2008-11-03 09:08 | ●好きが激しいだけ

この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため


by hami