私はもっとくどくなりたい
以前、私にはオパールのイメージがあると言われたことがあるのだけれど、乳白色で優しく包み込む感じのオパールしか知らなかったから、あんまりピンとしなかった。
そうか、オパールはオパールでも、ファイヤーオパールというのなら納得がいく。
赤だけど、決してルビーのように単色の赤だけではなくて、身のうちにマグマのような火種を宿している(なんて書くとかっこよすぎて恥ずかしいが)。
私はもっとくどくなりたい。
ためらわずに、私の中の火種を発火させたい。
感情的になるということではなく(だって感情は嘘つきだから)、感情というじゃまなタガを外して、私の奥のエネルギーの源泉をあふれさせたい。
原石から磨き出されたファイヤーオパールのように、余分なものが一切ない、ピンの私っきりになって、もっと強くしなやかに生きたい。
この強烈な火種が私の中にあるというのだけは真実で、それはどうやっても(ある意味、トラウマやカルマが解消されたとしても)、ますますくっきりと浮かび上がり、際だって磨かれてゆくもので、それを説明しようとしても、おそらく他人には嫌悪すら持たれるであろう激情。
好きも嫌いも、愛も憎しみも、いいも悪いもごったまぜで押し寄せ、渦巻き、今までの世界を壊し、愛するものさえも攻撃しかねない爆発的なエネルギー。
この世で現実的に生きていきながら、その激情の渦の中で溺れずに流れに乗ることが、今の私ならできるような気がしている。
誰も信用してくれなくても、嫌われても。
私は生きたいように、生きるのだ。
そう開きなおったら、いままで届かなかったところに届いたというか、新しい扉が開いたというか、そんな感覚を初めて味わった。
やっぱり心と体はつながっているのだなぁ。