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Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

創業嘉永六年。白瀧呉服店に行って参りました。

創業嘉永六年。白瀧呉服店に行って参りました。_c0007384_21454162.jpgアタクシ、今日は東京都練馬区にある白瀧呉服店の「五代目ごのみセレクション」というイベントに出かけましたの。
Excite blogでリンクさせていただいている『小さな和傘屋さんの冒険』のamakasa様が、自作の和傘を出品されているというので、ぜひ和傘の実物をこの目で見たかったからですわ。

和傘って、赤とか紫とかのテカテカ油紙で作っているものと思い込んでいたのですけれど、amakasa様の作る和傘をブログとホームページで拝見して、一目でFall in love!!
堅牢優美を旨とする金沢和傘の美しさに、ただもううっとりするばかりでしたの。
その中でも、アタクシが特に心惹かれたのが、和傘の日傘。
普通の和傘よりも小振りで、和紙を通した光がやわらかに絵柄を浮かび上がらせていて、それはもう夢心地。
これはぜひとも現物をみたいと思っておりましたところ、思いがけず近くで展示会が行われるとのこと。
これを運命と言わずして、なんと言いましょうぞ!

と、新しい恋に漕ぎ出そうというアタクシに、一つ、問題が発生しましたわ。
白瀧呉服店さんは、嘉永六年の創業で、東京で一番大きな呉服専門店なのだそうですの。
そんな老舗の呉服屋さんに、いったいなにを着ていったらよいのでせう!?
まさか付下げなんて正装すぎるでしょうし、かといって、普段着のウールや化繊では、老舗の呉服屋さんに失礼ではないかと気が揉めます。
ああ、こんなとき、おしゃれな紬とかがあれば問題解決なのでしょうけれど、そこまでのバリエーションは、アタクシまだ取りそろえておりません。

で、結局悩んだ末に、普通に洋服で行くことに致しましたの、オホホホホ・・・・。
それでも恋する女は(たとえ四十路を軽く越えようとも)、いつもより入念に化粧を施し、いざ、出発!

東武東上線の下赤塚駅から徒歩2分。
写真は、国道245号線をちょっと入ったところにある白瀧呉服店さんのたたずまいです。
普通だったらこの敷居の高さに、当然スルーする店構えですが、今日は恋人(?)に会うという大きなミッションがあるものですから、アタクシ、勇気を振り絞って店内に入りましたわ。

思いがけず、お客様はまばら・・・。
老舗のイベントって、セレブなおばさま方がわんさと押し寄せ、その人混みに紛れつつ、ひっそり和傘を見せていただき、amakasa様にサラッとご挨拶だけして、こっそりおいとましようともくろんでおりましたのに、とんだ誤算でしたわ!
予想外の展開で慌てるアタクシに、番台から「いらっしゃいませ!」と、にこやかにお声を掛けてくださる方が。
ああ、あなた様は、hpでお見かけした5代目若旦那!
なんかもう、有名人に突然会ってしまったというようなテンションで、心中、グルグルなアタクシ。
「和傘を作っている方を訪ねて来たのですが・・・」
と、しどろもどろに申しますと、奥の方からamakasa様、登場!!

ウワーーーッ! 本物だーーーー!
ブログの自画像より細〜い&美人さんな女子を目の前にして、しどろもどろ度up!で挙動不審なアタクシを、amakasa様は素敵な笑顔で迎えてくださいました。
ああ、和傘だけではなく、その作り手さんにもFall in love!!

他のお客様が少ないのをいいことに、amakasa様の和傘の数々を見せていただきましたの。
アタクシ、いずれ自分の好みの和傘をオーダーさせていただくつもりなので、いろいろとお聞きしたいことが山積みなのですわ。
初めて手に取る和傘は、想像していたよりも軽く、傘の内側の骨に施された千鳥掛けの糸が鮮やかです。
花や蝶の模様は、切り絵にした和紙を貼りつけて作るのだそうです。
写真で見たときは柄を描いていらっしゃるものとばかり思っておりましたので、その手間暇にビックリいたしました。
実はアタクシ、何を隠そう、刃物で紙を切るのが大好きなのです。
ステンシル(型紙を使って布などに模様を染める手芸の手法)が流行ったときには、複雑な型紙を切り取ることに没頭。
型紙が出来上がるとそれで満足して、作品に至らなかったという過去も持っておりますの。
今、この記事を書いていて思いついたんですけれど、この特技を活かして、自作の切り絵を貼っていただくことなども可能なのでしょうか?
今度、うかがってみることにいたしますわ。

一通り、amakasa様の和傘を見せていただいたあとで、店内の他の和物作家の方の作品や、5代目セレクションの反物や帯なども拝見させていただきましたところ、これが結構、アタクシのツボでしたの。
反物や帯は、浴衣以上訪問着以下の品揃えで、普段のちょっとした機会に着物を着たいわ、というアタクシのような女子のハートを鷲づかみなわけです。
そして、そのわりにお値段リーズナブル(付下げや訪問着に比べればという意味ですけれど)。
帯締め、半襟、下駄などの小物類も、普通の呉服屋さんや百貨店では手に入らないような粋な品揃えでした。
ぜひまた伺いたいお店です。

ちなみに、5代目セレクションの催事は9日まで開催中です。
残念ながらamakasa様のご来店は12月1日のみとのことですが、和傘は展示されておりますので、お近くの着物好きな方はぜひ足をお運びくださいませ。

amakasa様、お仕事中にも関わらず、ご丁寧なご対応本当にありがとうございました。
自分の中に漠然とある夢の和日傘が、はっきりとイメージできるようになったら、ぜひともオーダーさせていただきますので、その節はよろしくお願いいたします。
by linket | 2007-12-01 21:52 | ●平成お着物デカダンス

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by hami