Frosty Night(逝くなら霜夜に!)

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この地球に生まれてきた訳は、確かな信念を持つために、制約された条件の中でひとつのことに邁進し、思いを具現化させるため

弱いから壊れるのではなく

c0007384_11181315.jpg今朝、ホームに電車が入ってくるのをぼんやり眺めながら、ああ、電車に飛び込みたいって思わなくなったなって、我ながら感心した。
鬱気味だったときはすごい頑張っていないと、ホームで真っすぐに立っていられなかったし、ふんばりつつも『確実に死ぬには、急行電車が通過するときのホームの先端がいいだろうな』とか真剣にシュミレーションしたりしていたのだ。

自殺する人が『飛び込め!』という声が頭の中で繰り返し聞こえるなんて話もときには聞くが、私の場合はそういうことはなくて、あきらかに自分の判断で、「生きる」よりも「死」を選択したかった。
今思えば、そんな風に感じること自体が普通の精神状態ではないのだが、そのときはそれが私にとっての日常だったので、『死ぬ気になればなんでもできる』とか『命を大事にしなさい』とか『あなたが死んだら家族が悲しむ』とかのまともで普通の叱咤激励の方が違和感があって耳を傾ける気になれなかった。

鬱のときは、重要な選択は先延ばしにするのがいいと、朝日新聞の鬱特集にも書いてあったが、確かにまともな考えができないときに、なにかを決めようとするのは無理があるというものだ。
だけど、人はいつも今の自分を生きるしかできないので、自分ではなかなか今がまともなのか、まともではないかを判断できまい。
だから本当は、身近な信頼できる人が
「ちょっとおかしいよ。疲れているんじゃない?病院に行ってみない?」
と、言えればいいのだが、信頼関係がないと
「私がおかしいっていうの? バカにしないで! 私は大丈夫よ。キチガイ扱いしないで頂戴!」
なんてことにもなりかねない。

最近は『診療内科』ということが多いけれど、精神病院というと、やっぱり『拘束服・檻のような病室・電気ショック・自己の崩壊・廃人・もう二度と世間に出られない』というような極端なイメージを持つ人も多いし、そこまでいかなくても、誰だって胃痛がして内科に行くよりも、死にたくなって診療内科に行く方が敷居が高いだろう。
そんな怖い目には遭いたくない。
自分はそんなにおかしくない。
そうやって弱い自分の現実と向き合うことが、どんどん難しくなってしまう。

鬱真っ盛りのとき、私が鬱であることを知らずに、
「鬱なんて、自分が弱いから壊れるんだ。」
と、私に言った人がいた。
強い人だった。
そう、あつかましいくらい元気だったかつての私のように強い人がそう言った。

弱いと壊れるから、自分をもっともっと強くしなければ!
頑張れ、頑張れ、もっと頑張って強くなれ、私。

そして私はボキッと折れた。
頑強に見えたところは全部折れた。
もうダメだと思った。
もう死んでしまうんだ。
だけど、なかなか死ねなかった。
やわらかでしなやかな細い線で、折れた私はかろうじてつながっていたからだ。

人の心は、弱いから壊れるんじゃない。
人はもともと誰だって、弱い一面を持っているのだ。
それを認めて、弱いところを守るように生きていくことこそ、本当の強さなんだと思う。

最近また頑張れるようになった。
前は人から背負わされた荷物を頑張って背負っている感じだったが、今は自分の成長のために頑張ることができるようになった。
強くなったなと思う。
強いってことは、自分の人生を、誰かの、なにかのせいにしないってことだ。
自分が背負えそうな荷物を、自分で選んで、選んだことの責任を持つってことだ。
もちろん、自分では背負えないと判断せざるをえない状況もある。
それは自分の弱さではあるけれど、それを知っているから、私は自分を守るべき強さを手にいれたんだなと思うのだ。

苦手な夏はつづくけれど、風に秋を感じるように、私もここで更なる一歩を進めていこう。
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Commented by tomo at 2006-08-26 23:15 x
はぁ。ホントにそうですね。。
私も最近、「死にたい」とか「消えたい」と思わなくなったことに気が付いて、それが当たり前だった頃の自分は、やっぱり少しおかしかったんだなぁと気がつきました。
あと、「ガンバってね」と言われることに圧迫感を感じなくなりました。
あの頃の自分は弱っていて、大分元気になったんだな…と思います。
こんな穏やかな気持ちになれる日がくるとは思わなかった。
生きてさえいれば、辛い日々が続いても、いつかまた、幸せな気持ちになれる日が訪れる可能性が1%でもあるんだということを知ってしまったので、多分、これからまた辛いことがあっても、なかなか死ねないと思います(^-^;)。
Commented by linket at 2006-08-27 16:21
◆ホントなかなか死ねないですよね。
きっとジタバタしながら、落ち込んだり、投げそうになったり、泣き叫んだり、逃げたりしても、きっと死ぬまで生きるんでしょうね。
お互い、頑張りましょう!
by linket | 2006-08-21 11:18 | ●鬱は自立の第一歩 | Comments(2)

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