好きな男子の頭を石板でぶん殴りたかったな
アンは、"an"ではなくて、"anne"でね。
中学校時代に、シリーズ何度も読みましたわ、赤毛のアン。
好きな男子の頭を石板でぶん殴りたかったなーーー。
庭にりんごの花を咲かせたかったなーーー。
膨らんだ袖のワンピースを着たかったなーーー。
すみれの谷で、親友の誓いを立てたかったなーーー。
そして、リラって名前の娘を持ちたかったなーーー。
冷静に考えてみると、ぶん殴りたいほど好きな男子はいなかったし(ムカついてぶん殴った奴はいるけど)、庭には梨も桃もスモモもあったのにリンゴの木はなかったし、膨らんだ袖のワンピースはどう考えても似合わないガキンチョだったし、親友の誓いなんて面倒だから辞めておいた方が無難だったし、リラって漢字にしたら『璃羅』『李羅』『莉羅』?いずれにしてもヤンキーみたいだし、アホな少女の夢はなにひとつ叶えられなくて正解だったのですがね。
それはさておき、「赤毛のアン出版100周年記念映画 」として、こちらのブログによく来訪いただいているtakakoさんが、初監督した映画『アンを探して』(公式ブログはこちら)が今年の秋公開されます。
このブログを始めた当初にコメントをいただき、その後、お互いのブログで忌憚のないコメをやりとりしていたので、なんとなく初対面という気がせず、時間の経つのも忘れておしゃべり。
ちなみに、冒頭の写真は一緒に桜見物をした目黒川の桜並木です。
満開の時期は過ぎていたけれど、桜吹雪となった花弁が、川面をピンクに染めて『桜川』となっておりました。
「いっぺん飛び込んでみたいーーー!」
「いや、飛びこんだらきっと口とか鼻とか、花びら入りまくって大変かも。」
「なんか、あの上を歩けそう!」
などと、久しぶりに女子(ちょっとズレた女子達だが)のエンドレストーク満喫しましたわ。
このブログを始めた当初は、まだ私、かなりエネルギーレベルが低くて、なんかもう、このまま人生は面白いこともないままの下り坂が続き、大げさに言えば「忍耐の限界が先か、死が先か」というような暗い心持ちだったように思います(今、思えばだけど)。
そんなとき、カナダ在住の若くて才能があって自分の好きな仕事をイキイキとやっているtakakoさんのコメは、私にとっては別世界からのまばゆい光のようなもので、
「きれいだなーー。かっこいいなーー。でも、私とは住む世界が違う人だよね」
と、(卑屈になりこそしなかったものの)会って話すことができるなんて、かけらも考えたりしなかったのです。
それが今回、会おうと思ってちょっと足を踏み出せば、実際に会って話すなんてことができるのだ!ってことが実現できて、相当嬉しかったです。
どこでなにをやっているか、ということではなくて、好きだからつながれる世の中のツールがあるということに、驚きと、心からの感謝をささげたい気持ちです。
それから改めて、自分が今いる場所で、心を尽くしていくことの大事さといとおしさを確認しました。
当たり前だけど、私はどこにも行けなくてここに閉じ込められているのではなくて、自分が選んでここにいるのだからね。
takako様、楽しい時間をありがとうこざいました。
「アンを探して」を観るの、楽しみにしておりますからね。